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SAY企画(演劇ユニット) 公式ブログ

SAY企画(演劇ユニット)の公式ブログです

SAY企画vol7『― 世迷堂質店、晦日 ―』

SAY企画vol7『― 世迷堂質店、晦日 ―』

 古い民家の佇む住宅街の中、ぽつんとある『世迷堂質店(よまいどうしちてん)』
 店には1人のバーサンがいる。
 バーサンの元に、今日も人が尋ねてくる。

「なんだい、また遊びに来たのかい」

 バーサンの不思議な力…話術、といってしまえば味気ないので、力、としよう。

「それじゃ今日は、このコの話にしようかね」

 その力とは、物の言葉を話すこと。
 物に宿った物語を語ること。
 掛け軸、人形、ツボ、着物、古銭、楽器、碁盤、刀…
 店に持ち込まれた品々にまつわる物語をバーサンは語る。
 愛用の懐中時計が刻むリズムに乗せて。


[扇子―センスも無けりゃァオチもねぇ]
 地方から2人の若者が夢を追って上京してきた。
 1人は、落語家を夢見る落ち着きの無い男。
 もう1人は、音楽家を夢見る才能に溢れた男。
 元々友達だった2人は、見る夢は違えど同じ追う者として一緒に生活を始めたのだが…

 夢に現実がにじり寄ったとき、彼らは何とどう決着を付けるのか?
 そして、彼が手にした扇子の行末は?


[プレゼント―とりかえばや]
 あるところに、貧しい親子がいた。
 それこそ、子どもの毎年のプレゼントに困るほど。
 店主は事情を聞くと提案した。

「また来年おいで。今年の玩具を来年買い取る。その金で新しい玩具を買っていく。その次の年もそのまた次も」

 母は翌年、約束どおりやってきて違う玩具に買い換える。
 それを繰り返すうち、母は尋ねた。

「どうして子どもが欲しがる玩具をぴたりと当てられるのですか?」

 店主は答えた。

「玩具がね、あんたの子どものことを教えてくれるからさ」

 これは、玩具と親子の話。
 毎年1つ選ばれて1年を過ごし、次の1つに親子のことを託し、その生活を見守りあった玩具の話。
 子どもが大人になるまで続いた、玩具と親子と、それを結んだ質屋の話。


―公演概要―

○日時
 2016年11月
 24日(木)    /☆19:00
 25日(金) ◆13:30/◆19:00 
 26日(土) ☆13:30/☆19:00
 27日(日) ☆12:00/◆17:00

 ・開場は開演の30分前
 ・上演は約110分を予定
 ・終演後30分程度の交流時間あり


○場所
 エリア543
 東京都杉並区井草5-5-25 西ビルB1F
 上井草駅 徒歩2分


〇料金(いずれも1ドリンク付き)
 前売→2800円
 予約(当日清算)→2800円
 当日→3000円
 リピーター→1500円

〇予約・販売
https://mailform.mface.jp/frms/shiika777/xm0ktuv8yst3


―出演者―
池尾唯(レジェンドステージ)
ともよ(レジェンドステージ)
渡辺みにえ(レジェンドステージ)
新濱卓(トリニティフォース・劇団大富豪)
伊藤翔悟
清水敏夫
大野徹(劇団かっぱ倶楽部)
高田那由太(なゆたハムニダ)
中村慧
升野紗綾香
橋本明花
☆椎名ゆかり(劇団わらって)
◆蝶乃円香(総合学園ヒューマンアカデミー新宿校)

 ☆と◆はダブルキャスト。
 どの回に出演するかは公演日程をご確認下さい。


―スタッフ―
企画 SAY企画
   世迷堂制作チーム
原作 Yunomi
作  しいか
制作 表現集団ATP
演出 島崎敦毅
舞台 中園良輔
   七色工房
音響 トライ・サウンド
協力 レジェンドステージ
   Project-Pandora
   茅野奏
   kazu
印刷 P-BOX


■SAY企画とは?■
SAY企画の特徴をさっとご紹介

・アナタの身近に役者と演劇と物語を
・現代ベースの物語を、演出方法の違うオムニバスで
・カフェやイベントスペースなど一風変わった空間で
・お帰りのさいは、明日もがんばれるようなお話を

そんなことをイメージして立ち上げたユニット。
年2回の活動を目指して、第7回目に突入!



■連絡先■
電話・FAX 03-6426-8085(制作:表現集団ATP)
郵送 〒142-0053 東京都品川区中延4-21-11 パールハイツ105 SAY企画
メール say_info@yahoo.co.jp(SAY企画)
公式ブログ http://say.o-oi.net
ツイッター @saykikaku
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